てふてふちゃん

なんか猫が寝言を言ってます

最近何してますか?

梅の香りが爽やかに漂う春暖の候、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私はというとテンプレのような時節の挨拶から入る程度には穏やかな日々を送っています。大体穏やかに心が凪いでいる時はあまり物申したい気分にもならず、純粋に「今日も楽しかった〜!」とか呑気な自分に気づいてはこれでいいのかと不安に駆られるものです。いいじゃん!穏やかに幸せな状態の何が悪いんだよ!

ただ、不安に駆られる理由は二つあります。一つにはこの後に控えている落差に対する恐怖心。人間の心は交流電圧のようなもので、半周期的に向きと大きさが変化します。(今中学生に理科を教えてるのでめちゃめちゃ電気の話がしたいイキリヲタク)だから幸せな時こそ「また悪いことがあるだろうから心の準備をしておこう」などと覚悟を決めがち。幸せに対する臆病さにはホトホト呆れますね。

もう一つは状態そのものへの疑念。皆さんは久々に会った友人などから発せられる「最近、何してる?」という無邪気な質問をどう思いますか。これ、残酷な質問じゃないですか。私は「何ってなんだろう〜笑」とか首を傾げてる自分がいる時、すごく勝手に何かに負けた気分になります。幸せだということはきっと好きなもの、楽しんでいるものが生活の中にいくつもあるんでしょうけど、何に重きを置いているのか、どれが比重が高いのか自分の言葉で簡潔に言えないのは自分の生活の主導権をイマイチ握れていないのではないかと。

という訳でこの春休みの目標は「最近何してる?」の返しをビシっと決めること。その前に最近のことや好きなものについてつらつらと書き連ねます。ね、まだまとまらないんですけども。

お金の使い方。

大方お金が流れがちなのは食費ですが、最近の支出の基準は「三ヶ月後にこの食事のことを思い出せるか」です。「僕は今日昨日のきみとデートする」みたいですね^^(は?)

大体バイト帰りにサクッと食べるご飯がちゃんとしたお店であっても牛丼であっても私は思い出すことはほぼないので、ならお安く終わらせて数百円貯金しようとか。逆もまた然り、真性のウェイの方と違って見知らぬ人とのコンパなどはそんなにないのですが、行って何か他人との関係性が変化することのなさそうならその分、友人とのご飯に代えようとかいいもの食べようとか。

「使うときには使う、使わないときには使わない」の「使う」の例として、今年に入ってミラーレス一眼を購入しました。晩秋の銀杏並木を撮った写真を駒場友の会のカレンダーに掲載して頂けることになったのがきっかけです、ありがたい。まだ使い方すら危ういですが、せっかくなのでカメラで一瞬一瞬を残していきたいなという意思はある。(意思はあるんですよ...ハイ...)

人間、好きなんですけど嫌いな時もままありますね。平気で人のこと蔑ろにしたり可愛げない時多くないですか。やっぱり空とか海とか犬猫の方がそれ自体で独立して堂々としていて恒常的に好きなので、人間を無条件に愛せるのはもしかしたら優しい人じゃなくて傲慢な人なのかもしれない。

旅行。これにはお金を投じたい。ここ数日の間に友達と長野に雪山と星を見に行って浜松で海を見ました。春は富良野のラベンダー、ひたちなかネモフィラが見たい。瀬戸内海をチャリでサイクリングしたい。見たいもの、したいものに惜しみなくお金を投じることができる生活を求めています。(気軽に誘ってくだちい)

働いています。

ということで、何をするにもお金が必要です。(ここ大事!)

私の主な収入の柱は個別指導とインターンです。後者の話をしてほしいと言ってくれた人がいるのですが、私が主に後者の話や勉強の話をほとんどしないのは理由があります。私は自分の能力の及ばなさを自分に対しても隠し続けてる「意識高い系」が苦手で、私自身も能力は高くないながら背伸びをしようとしている身分なので人様、特に優秀な東大生たちの前に出せるものはないなという。

とはいえちょっと書いてみると、立ち位置としてはエンジニア兼ライターという感じです。論文を読んで勉強したり、コードを触ったり、会社のHPで連載を持たせてもらおうとしています。競プロ界隈とか見ていると私はああはプログラミングが好きな訳ではなく並の文系大学生と一味違う武器が欲しいだけなので、きっとそれ自体を仕事にすることはないのですが、やってみて自分の選択肢を広げること、逆に切り捨てることに役立つという点からでもやってみてよかったと思っています。

うん、連載の方を書いてて思うのが自然言語書いてる方が楽しいんですよね、やっぱり。(ぜひ波に乗ってきたら会社のサイト見てください♡)

好きなものを増やそうプロジェクト。

3月も恙なくやり過ごせば2Sがやってきます。クラスが一旦解散になりますね。寂しがり屋で人間にべったりしがちだからこそ、人間に依存せずになるべく幸せになれるよう今から好きなものを増やそうプロジェクトを推進しています。生きるのに軸が多い方がずっしりと立ち続けることができるだろうと。

最近面白かったものを映像、書籍問わず列挙します!ジャジャーン!

ラブホの上野さん

何なんだ!このタイトルから漂ういかがわしさと内容の説得力と最終回で流れる涙は!!!!異性に限らず人全般とのコミュニケーションに不安を抱える全国の人々、サクッと楽しめるドラマが見たい人、主演の本郷奏多の美しいお顔が見たい方、全員に見て欲しい。このドラマのせいで人と会話する際に「あっ、これは(登場した会話テク)ではないかっ!」と逐一感動しています()

・凪のお暇

友達の推薦。すごーくゆるっとした雰囲気の中で、何もかも捨てて新たな地で生きていこうとする主人公の見え隠れする真っ直ぐさ、ひっくり返る価値観、清涼感どれもいい。地味にクズな元彼がキャラとして好きなんですよねー。

・The Fault in Our Stars

これ最近よりちょっと前だけど、日本では「きっと、星のせいじゃない」のタイトルで知られる映画の原作を読みました。私は繊細な表現ができるのは日本語ならではだと思っていたんですが、英語でもこんなに細やかな言葉選びができるんだなと感銘を受けました。

他にもいくつか個人的にオススメして頂いているものもあるので、じっくり見ていこうかなと思っています。にしても「好きなものが増えれば比例して世界は明るくなる」は真であり偽でもありますね。好きなものが終わりを迎える度に、その世界に戻ることはできても最初の煌めく「こんにちは」は二度とできない。人でも物でも好きになるってそうそう手軽に得られる幸せでもなんでもないと思います。

 

こんな取り留めもないことを書いたり考えたりしていると、世間に対して「不条理だなあ」なんて考えている自分は愚痴愚痴マンなんじゃないかと思ったり。

でも、たとえば容姿って世に存在する不平等の例じゃないですか。そもそも美醜は誰が決めたんだろう、とか。「ブスなら努力すればいい」って言うけれど、美人に近づくためにはお金や時間を投資しなくてはならない。生まれもった顔の違いってやっぱりズルイなと思ったり、持たざる者が僻むのは私は卑怯なことでも何でもないと思っています。

だから私は容姿という先天的な要素で人を判断する人が苦手だし、何ならミスコンの類だって「容姿がいい」というのは「勉強ができる」「運動ができる」といった要素と同格なものだと口では言いながら、やっぱりミスコンや美女図鑑に出られる人が羨ましいです。もちろんそれは一握りの人ではあるけれど、そうでない私たちはこの世界で生きていく以上、まず自分の根底にある「羨ましい」という感情を認める努力をしなくてはならない。

 

その上で、できるだけ自分の容姿のレボルバーを引き上げつつ他のフィールドで戦える素地を作るというスタンスを受け入れるのと同様に、そんな不条理に争いつつも受け入れてこの世界をまるっと愛していきたいと思う春も近づいた冬の終わりなのでした。みんなは最近何してますか。